平成19年4月1日に鎌倉市由比ガ浜商店街に、ギャラリー&カフェ「ジャックと豆の木」はオープンしました。当店が入る松田屋本店ビルは、精神障がい者のご家族の遺言によって成年後見制度を利用して建てられたものです。
2~3階にはグループホームと権利擁護のNPOが入ることから、1階は公共性が高いものをとの希望が寄せられ、1階には店舗、併設のバリアフリーのトイレは一般にも開放するということで福祉ビルが出来上がりました。その店舗には障がい者の就労の場、社会参加の場、地域との交流の場としてカフェと多目的のギャラリースペース「ジャックと豆の木」が誕生しました。
平成22年には特定非営利活動法人地域生活サポートまいんどの障害福祉サービス事業所、就労継続支援A型事業所として、平成25年からは就労継続支援B型事業所として事業運営しております。
難波和彦氏設計のコンクリート打ち放しの壁はモダンな外観と空間を演出しています。全面ガラス張りの入り口には開放的な光と風が吹き抜け、ツタの緑も美しく、鎌倉には珍しい天井が高く広がりのあるスペースですので、彫刻や絵画、現代アートのインスタレーションにも調和する空間になっております。赤いポストも街に自然と溶け込んでいます。アート作品の展示や販売の他、食事やカフェの提供、各種イベントやセミナー、ライブ会場、パーティー会場等として、地域の皆様との交流の場としてもご利用いただいております。
「ともに生きる、ともに楽しむ」
共生社会の実現に向けて「ジャックと豆の木」は新たなカタチやモノ、文化の発信地として地域の中でさまざまな可能性を模索していきます。
当店はハンドドリップにて炭火焙煎のコーヒーを一杯ずつお挽きしております。作家の作品を鑑賞しながら、出会いや新たな発見など、古都鎌倉ならではの空気感、由比ガ浜の風を肌で感じるひと時を、「ジャックと豆の木」にてコーヒーの香りとともに、ゆったり流れる鎌倉時間をお過ごしください。
Gallery&Cafe ジャック&豆の木
土居 裕治